医局長インタビュー

INTERVIEW

泌尿器科について教えてください

泌尿器科とは尿の生成・排尿に関係する臓器(腎・尿管・膀胱・尿道)、および、精巣・陰茎・前立腺など男性の精路を取り扱う診療科目です。腹腔鏡ならびにダヴィンチをはじめとしたロボット支援下手術はもとより各疾患における経尿道的手術など外科的な側面もあるなかで、薬物療法に関しては腎がんでは分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬、尿路上皮がんでは化学療法や免疫チェックポイント阻害薬、前立腺がんではホルモン療法や化学療法など各癌種で使用する薬剤も多岐に渡っており、学ぶことも多い診療科であります。泌尿器科は診断、治療からホスピスまで患者さんを一貫して診ることもでき、医師の仕事として大きなやりがいを感じる診療科です。

泌尿器科の将来性について教えてください

泌尿器系疾患の発生率は年々増加しています。特に高齢化社会の進展に伴い、前立腺がん、膀胱がん、腎がんなどのがん患者の数は増加しています。また、尿路結石や排尿障害などの疾患も増加していることが報告されており、近年では男性不妊症の問題も深刻化してきているといわれています。前述しましたが、現在はロボット支援下手術などの最新技術を使用した治療が主体となってきており、泌尿器科ではこれらのモダリティーを使用した多くの診療に携わることができます。泌尿器疾患に対する需要は今後も増え続けることが予想されており、治療に携わる医師の増加が望まれています。

医局の雰囲気を教えてください

現在、我々の医局には39名の医師が所属しています。先輩、後輩関係なく、診療、研究はもちろんプライベートでも気兼ねなく相談しあえる環境にあります。医療に携わるものとして、時には厳しく指導することもありますが、皆で力を合わせながら、久留米大学の泌尿器科を盛り上げていこうという気持ちで日々の診療、研究に取り組んでいます。

医学生、初期研修医の皆さんにメッセージをお願いします

泌尿器科は、非常に専門的で高度な知識と技術が必要な医療分野です。泌尿器科は急速に進化する分野であり、最新の技術や治療法について常に学び続ける必要がありますが、実践に携わることで、症例に対する理解や診断能力を磨くことができます。これから長い医師人生を過ごす上で、泌尿器科医として皆さんと共に仕事をしていければ嬉しく思います。気軽にご連絡ください。