腹腔鏡手術

LAPAROSCOPIC SURGERY

腹腔鏡手術

腹腔鏡手術とは、体内に炭酸ガスを注入することで操作腔を作成し、内視鏡カメラを入れ、モニターに映し出された術野の映像を観察しながら、腹壁に数箇所の0.5~2cmの小さな孔を開け、その穴にトロカーと呼ばれる筒状の器具を固定し、複数の術者がトロカーから鉗子類を入れ共同で手術を行うものです。

泌尿器科領域では腹腔内を経由して行う場合(腹腔鏡手術)と、直接副腎や腎の位置する後腹膜腔に入って行う場合(後腹膜鏡手術)がありますが、この両者を合わせて広い意味の「腹腔鏡手術」あるいは「体腔鏡手術」と呼びます。

現在、原発性アルドステロン症、クッシング症候群および褐色細胞腫などの良性副腎腫瘍、腎嚢胞、腎盂尿管移行部狭窄症、停留精巣、精索静脈瘤、腎癌、腎盂癌、尿管癌、前立腺癌、生体腎移植のための移植用腎採取にこの方法を用いています。

この手術の利点は、
① 内視鏡の拡大視野下で細かく丁寧な操作をしますので出血量が少なくて済みます。
② 皮膚切開が小さく、筋肉を切断することは少ないので手術後の痛みが少なくてすみます。
③ ほとんどの手術で手術翌日から歩行開始でき、入院期間の短縮と早期社会復帰が可能となります。

特有の合併症としては、
① トロカーの腹壁挿入による合併症
・ 腹壁動静脈損傷:重篤なものではなく縫合にて対処可能ですが、手術終了時に止血を再確認し後出血を予防しています。
② 炭酸ガス気腹による合併症
・ ガス塞栓:炭酸ガスが血管内に入り、肺の末梢血管に詰まり呼吸障害を起こすものです。発生すると一時的に人工呼吸器による呼吸管理を必要としますが、重篤なものは極めてまれです。
・ 横隔膜神経の刺激による肩の痛み:術後起座、あるいは起立時に炭酸ガスによる横隔膜神経の刺激により肩の痛みが出ることがあります。数日で自然に無くなり、後遺症はありません。

トロカーの腹壁挿入、炭酸ガス気腹に起因するもの以外の合併症は開放手術のそれと同じです。その頻度はやはり開放手術の場合と同じようにチームの熟達度によって異なります。
腹部手術後の癒着のため十分な術野がとれない場合、血管の安全な処理に困難を感じた場合、腹腔鏡下操作で対応できない出血や臓器損傷が起きた場合などは、開放手術に移行します。
1990年米国において世界で初めて腹腔鏡下腎摘除術が施行され、およそ20年の歴史ですが、腎臓、副腎の疾患については標準的な手術方法なってきています。

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